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『トレンドハンター調査結果』2025年末に観るテレビ番組は?NHK紅白歌合戦は全年代で最多、若年層は“テレビ一択”ではない?

ギガファイル便上に掲載するアンケート調査サービス「トレンドハンター」にて、
「年末に観るテレビ番組」 に関する調査を実施しました。

年末に観るテレビ番組、何を選ぶ?

アンケートで見えた「年の終わり方」の変化

年末に、どのテレビ番組を観るか。
この問いは一見、単なる好みの話に思えるかもしれません。

しかし実際には、
「一年をどう終えたいか」
「誰と、どんな時間を過ごしたいか」

といった、生活の選択が色濃く反映されます。

働き方や家族の形が多様化する中で、
年末の過ごし方もまた、静かに変化しています。

そこで今回、トレンドハンターでは
「年末に観るテレビ番組」 についてアンケート調査を実施しました。
生活者の“今の年末”が、数字として浮かび上がってきています。

トレンドハンターとは

トレンドハンターは、
1日約150万PVを誇るギガファイル便上に掲載されるアンケート調査サービス です。

アンケートは「回答を目的に集まった人」ではなく、
ファイル送受信という日常行動の中で訪れたユーザーに
自然な形で接触 します。

そのため、

  • 回答が形式的になりにくい

  • 誘導的な意見になりにくい

  • 直感に近い生活者の本音が得られやすい

といった、従来の調査手法では得にくい
リアルで温度感のあるデータ を収集できる点が特長です。

アンケート結果:年末のテレビ視聴で見えた全体傾向

今回のアンケート結果から、
まず明らかになったのは次の点です。

  • 年末に観る番組は「話題性」より「例年通り」が強い

  • 若年層ほどテレビに縛られていない

  • 中高年層では“変わらなさ”が安心材料になっている

年末のテレビは、
娯楽というより 生活リズムを整える装置 として
選ばれている様子がうかがえます。

 

  • NHK紅白歌合戦は全年代で最多
    → 特に50代で突出しており、「年末の区切り」としての役割が依然強い

  • 若年層ほど「この中にはない」の割合が高い
    → テレビ以外の選択肢(配信・SNS)への分散が進行

  • 40〜50代では“定番+ドラマ枠(孤独のグルメ)”が強い
    → 年末は刺激より「安心して観られる番組」が選ばれている

 

番組名 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代~
第58回 年忘れにっぽんの歌 11 12 32 32 29 11 7
ザワつく!大晦日 3 19 26 21 32 28 3
ヒロミが解決!八王子リホーム 大晦日SP 5 10 16 22 31 12 3
第76回 NHK紅白歌合戦 29 89 91 98 148 74 10
新しいカギ カギダンススタジアム 年またぎSP 3 12 13 8 4 1 0
CDTVスペシャル 3 23 19 19 12 8 0
孤独のグルメ2025 大晦日スペシャル 6 24 28 35 40 9 3
この中にはない 23 69 68 86 79 37 8

 

全体傾向:年末テレビの中心は、いまも「紅白」

クロス集計全体を見ると、
NHK紅白歌合戦はすべての年代で最多回答 となっています。

特に40代〜50代での回答数が突出しており、
紅白は単なる音楽番組というより、

  • 一年が終わることを実感する

  • 家族や同じ空間を共有する

  • 「今年も終わった」という区切りをつける

といった、年末の象徴的な装置 として機能していることが分かります。

若年層に見える「テレビからの距離感」

10代・20代のデータで目立つのが、
「この中にはない」という選択肢の多さです。

これは必ずしも
「テレビを観ていない」という否定ではなく、

  • 配信サービスを併用している

  • テレビはついているが、主目的ではない

  • 観たい番組が明確に決まっていない

といった、テレビとの関係性が曖昧になっている状態 を示しています。

若年層にとって年末のテレビは、
“観るイベント”ではなく、
生活の選択肢のひとつ に過ぎなくなっているのです。

40〜50代に強く現れる「例年通り」という価値

一方、40代・50代では
紅白に加えて、

  • 孤独のグルメ 大晦日スペシャル

  • ザワつく!大晦日

  • 八王子リホーム 大晦日SP

といった、毎年放送される定番番組 が安定して選ばれています。

この世代にとって年末のテレビは、

  • 新しい刺激を得るもの

  • 情報を取りに行くもの

ではなく、
安心して流せる「背景」 であることが重要です。

年末は“何かを頑張る時間”ではなく、
一年を静かに終える時間。
そのニーズに、定番番組が応えていると言えます。

高年齢層では「テレビ=年末そのもの」

60代以上では、
紅白や年忘れにっぽんの歌といった
長年親しまれてきた番組 が選ばれています。

ここではテレビが、

  • 年末の風物詩

  • 孤立を防ぐ生活音

  • 日常と非日常を切り替えるスイッチ

として機能している様子が見て取れます。

テレビは娯楽というより、
生活インフラに近い存在 です。

「この中にはない」回答の多さ。年末の主役が「番組」から「過ごし方」に移っている?

かつての年末は、

  • 紅白を見る

  • 特番を見る

年末の過ごし方そのもの

でした。

しかし現在は、

  • 配信で好きな作品を少し見る

  • テレビはついているが目的ではない

  • 家族と話しながら、スマホも触っている

といった
“年末の時間の背景”としてのテレビ が増えています。

つまり、

「どの番組を見るか」
より
「どう過ごすか」

が先にあり、
番組名を特定しない人が増えているのかもしれません。

つまり、

「この中にない」

「テレビを軸に年末を組み立てていない」

という、
生活設計の変化 が数字に出ています。

筆者目線:テレビは「観られなくなった」のではない?

今回の調査から言えるのは、
テレビが衰退したのではなく、
役割が変化した ということです。

年末のテレビは、
強く主張するメディアではなく、
生活に溶け込む存在になっています。

こうした変化を正しく捉えるには、
単純な視聴率や話題性ではなく、
生活者の選択そのものを見る必要があります。

編集後記

年末という特別な時間ほど、
人の行動は「正解」ではなく
「無理のなさ」で選ばれます。

今回のクロス集計は、
テレビ番組の人気を示すデータであると同時に、
世代ごとの生活リズムや価値観の差
静かに映し出していました。

トレンドを語るとき、
派手な変化ばかりに目を向けがちですが、
こうした“変わらない選択”の積み重ねこそが、
社会の実像なのかもしれません。

トレンドハンターについて

トレンドハンターは、
1日約150万PVを誇るギガファイル便上にアンケートを掲載 することで、
アンケート慣れしていない生活者の
自然で率直な声 を短期間で収集できる調査サービスです。