スマートフォン市場は成熟期に入ったと言われて久しい。
しかし、実際に生活者はどの端末を使っているのか。
今回、トレンドハンターでは「現在利用しているスマホ機種」についてアンケートを実施した。
サンプル数は3,300超。年代別クロスも含め分析したところ、明確な“支配構造”が浮かび上がった。
あなたのスマホ、もう変えられない?
iPhone65%が示す“乗り換えない市場”
トレンドハンターについて
今回の調査は、
ギガファイル便上に掲載されるアンケートサービス
トレンドハンター にて実施した。
1日約150万PVの利用者基盤を背景に、アンケート慣れしていない生活者の
“自然な回答”を収集できるのが特徴だ。
市場のリアルな温度感を知りたい方は、ぜひご活用いただきたい。
世界全体のスマホメーカー数(ブランド数)
スマホを製造・発売している主要・準メジャーブランドは
概ね20〜30社程度 とされています(競合調査・市場レポートベース)。
ただしすべてがグローバル展開しているわけではありません。
主なメーカー一覧(例)を下記にまとめてみた
🏆 メジャー(世界的)
-
Apple
-
Samsung
-
Xiaomi
-
OPPO
-
Vivo
-
Google
-
Motorola
-
Huawei
-
Sony
-
Nokia
🌍 中堅〜地域強い
-
Realme
-
OnePlus
-
ASUS
-
LG(スマホ事業から撤退済だが過去モデル多数)
-
ZTE
-
Tecno / Infinix / Itel(アフリカ・新興国中心)
-
Sharp / Kyocera(国内・ニッチ)
📊 その他
-
Honor
-
TCL
-
BlackBerry(ライセンス展開)
-
らくらくスマホ系(富士通ek製)
→ 合計すると世界で30社前後の“ブランド系メーカー”が存在する状態。
-
スマホメーカーは 約20〜30社程度
-
年間で世界中に 100機種以上 が投入される
-
日本国内では 50〜200機種前後が流通
-
全体では累積すると 数百〜千種以上の機種が存在
■ 結果サマリー
利用機種(全体)
-
iPhone:65%(2,174)
-
Galaxy:7%
-
Google Pixel:7%
-
Xperia:6%
-
AQUOS:5%
-
その他:中国勢など:少数
→ iPhoneが過半数を大きく超える圧倒的シェア
Android勢はブランドごとに分散し、単独ではiPhoneに遠く及ばない構造となっている。
■ 年代別で見るiPhoneの強さ(クロス集計)
年代別iPhone比率:
-
~20代:約71%
-
30代:約68%
-
40代:約63%
-
50代:約64%
-
60代~:約60%
-
70代~:約45%
重要なのは、若年層だけでなく中高年層でも6割超を維持している点。
iPhoneはもはや「若者ブランド」ではなく、標準端末化している。
| スマホ機種 | ~20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代~ | 70代~ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| iPhone | 487 | 346 | 415 | 583 | 280 | 63 |
| Galaxy(Samsung) | 45 | 28 | 63 | 56 | 35 | 11 |
| Google Pixel | 46 | 36 | 51 | 65 | 34 | 6 |
| Xperia(Sony) | 15 | 34 | 45 | 66 | 30 | 12 |
| AQUOS(SHARP) | 10 | 9 | 35 | 52 | 41 | 13 |
| OPPO | 17 | 11 | 7 | 21 | 11 | 4 |
| Xiaomi | 15 | 8 | 8 | 10 | 4 | 2 |
| らくらくスマートフォン系 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 7 |
| その他 | 49 | 35 | 35 | 50 | 29 | 21 |
Androidは“選ばれている”のか、“分散している”のか
Galaxy・Pixel・Xperia・AQUOS。どれも一定支持はあるが、統合された勢力にはなっていない。
特定ブランドが突き抜ける構造ではなく、“iPhone以外”という枠の中で分かれている状態だ。
つまり市場構造は、iPhone vs その他という二極ではなく、
iPhone vs 分散型Android群になっている。
50代が最多回答層という示唆
今回の回答者で最も多かったのは50代(27%)。
これは重要だ。
スマホは若年層のものではなく、中高年層が最大ボリュームゾーンである。
その層でもiPhoneが優勢ということは、
-
ブランドの継続利用
-
乗り換えハードルの高さ
-
エコシステム依存(iCloud・AirDropなど)
が固定化を生んでいる可能性が高い。
筆者目線:iPhone vs Android分析
Galaxy・Pixel・Xperia・AQUOS。
どれも一定支持はあるが、統合された勢力にはなっていない。
Androidは
・価格軸
・スペック軸
・ブランド嗜好
で細分化される。
iPhoneは
・一種の標準端末
・無難な選択
・安心の選択
として機能しているのではないか。
筆者目線:スマホ市場は“選択”より“固定化”の時代へ
スマホは「比較して選ぶ」商品から
“一度決めたら変えない”商品へ移行している という現実だ。
iPhoneの65%は
単なるブランド人気ではない。
-
アプリ環境
-
データ移行の簡便さ
-
家族間共有
-
長年の利用慣れ
こうした“切り替えコスト”が市場の構造を固めている。
今後Android勢が巻き返すには、価格やスペックではなく、乗り換え体験そのものの革新が鍵になるだろう。
編集後記
今回の調査から見えてきたのは、
単純なシェアの優劣ではない。
iPhoneが65%という結果は、
“人気”というよりも、
生活基盤としての定着を示している。
特に若年層から50代まで一貫して高い支持を維持している点は、
スマホが単なる通信機器ではなく、
生活インフラの中核に位置づけられていることを意味する。
一方でAndroid勢は、
Galaxy、Pixel、Xperia、AQUOSなどに分散。
これは弱さではなく、
ニーズの細分化に応えている証拠でもある。
市場構造はすでに
「どれが一番優れているか」
ではなく
「どれだけ生活から離れられないか」
の競争へと移行している。
また、70代以上でらくらくスマートフォン系が増加している点は、
今後の超高齢社会において
“使いやすさ”が再び差別化要因になる可能性を示唆している。
■ トレンドハンターのご案内
今回のスマートフォン調査は、
ギガファイル便のアンケートサービス 「トレンドハンター」 を通じて実施しました。
トレンドハンターの特徴は、
アンケート回答を目的として集まったパネルではなく、
日常的にファイル送受信を行うユーザーの自然な声 を収集できる点にあります。
1日約150万PVという利用基盤のもと、
構えた意見ではなく、
“いま実際に使っている端末”といった
リアルな選択が数字として表れます。
スマホ市場のような成熟分野では、
小さな変化や固定化の兆候を捉えることが重要です。
トレンドハンターでは、
-
市場シェアの実態把握
-
年代別の行動傾向分析
-
商品・サービスの利用実態調査
-
意思決定前の仮説検証
など、短期間・低コストで調査を実施できます。
生活者の「本音」を可視化したい企業・担当者の方は、
ぜひトレンドハンターをご活用ください。

